目覚め

日に日に大きくなる、透き通った氷柱。 日に日に大きくなる、わたしの意志。 ここ一、二週間のあいだで、 自分のこころに変化があることを感じている。 それは、目覚め、 と呼んでもよいもの。 自分は、言語造形を通して、 詩にいたろうとする意志を通して、 ほんとうに、ことばがもたらす精神的な豊かさを 身にしみて感じている。 ことばが声になるとき、 言語造…

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本当の時間

(毎日美しい氷柱(つらら)が見れます) とてつもない言語造形の時間を体験した。 それは卒業プログラム発表のとき。 言語造形を深めたいとおっしゃっていたTさんの語った、 「菫と少女」。 語り始める前から、すうっと、会場の空気が変わっていって、 語りが始まったときからは、 えもいわれぬ、静けさと、 神秘的な空気が生まれていた。 一つ一つの文を、丁寧に、 力の抜いて…

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打ち明けてくれた、作品の生命

2月18日、卒業式の祝賀会で語った、 昔話「天ぶく、地ぶく」。 これを語る二日前、 稽古をしているときに、ふと、 作品が、その精神を打ち明ける、という体験をした。 「天ぶく、地ぶく」 という、このお話のおおよそのあらすじは、 こころの真っすぐな爺さまが、夢で、天から小判が降ってくる夢をみて、 翌朝、庭を掘っていると小判がいっぱい詰まったつぼを見つけるが、 「これはわ…

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ひびきの村の卒業式

2月18日(日)、ついにこの日が終わってしまったのです。 ひびきの村、ミカエルカレッジ2018の卒業発表。そして、終了式。祝賀会。 もう始まる前から、胸がなにか、どきどきしていて、 こころが温かいものでいっぱいで、 今年度卒業される方へむけて沸いてくる思いで、 胸が熱くなっておりました。 それというのも、受講生の方とは、 「詩作と言語造形」そして 「演劇」 の講座を…

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一日二回の言語造形レッスン

今日は午前中、豊浦で言語造形のレッスン。 午後は、ひびきの村でレッスン。 午前も午後も、ことばを語る芸術である、言語造形を教えさせていただく。 それは、こころからのよろこびを、 わたしにもたらしてくれる。 疲れも感じず、 よくもまあ、こんなに集中した時間を持てるものだと、 我ながら、さいきんよく思う。 それも、レッスンを受ける方が、とても真剣に学ばれているから…

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息子の誕生日に 詩を贈る

2月13日、今日は長男水声の誕生日。 水声が奈良で生まれたときのことを、思い出す。 一人目にして自宅出産だった。 古い長屋の二階で産声を上げたかと思うと、 目をパッチリと開け、あたりを見渡し、水声は笑った。 助産師さんが、「笑ってる!」と驚きのあまり叫んだのを覚えている。 自宅出産で、安らかなムードに包まれて、泣かずに産まれて来る子はいるというけれど 笑って生まれてきた…

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ことばの先の扉をあける

最近、 自作詩「雨、その慈しみの中で」の稽古に取り組んでいる。 非常に高い情をもった連がある。 それは、文字で読んでは伝わらない類のものだと思う。 わたしが書き手であり、 その一文を、激しいまでのイマジネーションを感じて書き付けたからだ。 ある部分で、その激しさに、ことばが足りていない感さえある。 しかし、その不足部分を、補ってゆくように、 言語造形を…

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