メルヘン考 シュタイナーと小川未明

同じくシュタイナーのメルヘン論に、 「霊学の観点からそのようなメルヘンの源泉に迫ろうとする人は、次のようなことに気づきます。つまり、メルヘンの湧き出る源泉は人間の魂の中の、最奥の深みにある、ということです。創造活動を行い精神的高揚を体験しているときの人間の魂の源よりも、はるかに深いところにあるということです。」 「人間の深みに降り立ち、メルヘンの意味と、本質が湧き出る源泉を目の当たり…

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魂の飢えに際し

ルドルフ・シュタイナーの著作の「メルヘン論」のなかに、こういう件を見つけた。 わたしの中に鳴り響くものを感じる。 「そして、空腹になると何か食べるものが必要になるように、 魂の奥底での体験に由来するこの漠然とした気分にも、何かが必要です。 そこで人は切実な思いで手近のメルヘンや民話を読むか、もしくは、 芸術的な性質の人であれば自分で何かを創り出そうとします。 (中略) この…

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ありがとう、鹿喰さん

お話会をご一緒した鹿喰さんと、今朝は、 言語造形レッスン。 初めの方だけ、娘も参加。 動きのある基礎練習を繰り返し、 それから、テキストのお稽古。 かなり汗だくになりました。 言語造形のレッスン、お稽古をすると、いいですね。 すっきり、晴れ晴れします。 娘も、鹿喰さんと一緒にやって、とても楽しそうでした。 昨日は、 近所の「ポンチャシ」とい…

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民話「絵姿女房」について

開演前の様子。 お話会で語った、民話、「絵姿女房」について。 おはなし会でお配りした、紙面に描いたものを掲載いたします。     * * * 本日は、「こどもも 大人も おはなし会」にご来場くださいまして、ありがとうございます。 今日のおはなし会は、大阪の友人、 鹿喰容子さんをお招きして、二人で語ります。   「絵姿女房」という作品を、今日僕は語ります…

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8月12日のお話会のご報告

満員御礼のおはなし会が、今日の夕方終わり、 余韻に浸っています。 内容の充実した、とてもいい会だったなあと感じています。 内容は、 鹿喰さんによる「猿地蔵」(日本の昔話) 稲尾による「絵姿女房」(日本の民話) 「バチラー八重子さんの和歌」を、鹿喰・稲尾で5首ずつ。 そして、息子がバイオリンでアイヌの子守唄などを演奏してくれました。 八重子さんの和歌を語ったことが、…

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詩作クラスの報告と、そこで紡いだ詩

一昨日、8月7日(火)は朝から、詩作クラスの時間でした。 近くにある、有珠山に登りながらの詩作。 少しずつ、少しずつ、緑濃き山々の沈黙に触れてゆくような。 (うっかり写真を撮り忘れ、こんな写真でごめんなさい) 目をとじて、歩くこと。 そうあることが、聴覚を目覚めさせてくれます。 聴覚と、目に焼きついた像の中を歩くこと。 そうあることで、すこしずつ、内奥の微かな響きに近づい…

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