朗読会が終わって

詩の朗読会がおわりました。 お越しくださったみなさま、ありがとうございました。 この稀有な時間を共にすることができて感謝でいっぱいです。 ・ 淡々と 詩を語る時間と 合間に 想いを話す時間と ライアーを 少し そんな静かな時間 ・ 夢を生きし 人の目に 涙こぼるる ・ 不思議なことがありました 朗読会のはじまる少し前に 一人でいるとき  スーッと自分の人生が透き通って感…

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あすは朗読会

いよいよ明日は 詩の朗読会「森から帰ってきた」 ずいぶん前から用意してきたこの会が、ようやく船出する それにしても、さいきん、いろんなことが、ゆっくりになってきた 用意にも、じっくりと時間をかけるようになった 詰めて用意すると疲れてしまうから じっくり、ゆっくり用意してきた ライアーは一年前から構想し手彫りした ゆっくりになっても 詩を思うこころは 今も 温かいまま 明日…

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朗読会のこと

「一人、立ち止まるようなこと」 森から帰ってきた、という題の朗読会。 しばらくこのタイトルで、会をひらいてゆきます。 日常の入り口から、すこしずつ、森(内面)の中に入っていき、耳を澄ましてゆく。 そして、森から帰ってくるという、そんな道筋をたどれたらいいなと思っています。 * 耳を澄ますという体験は、どうしてこんなに、こころを潤すのだろう、 そう思います。 朗読会をして、…

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授業期間

吹雪がやみ、静かな朝です。 ここ一週間、高校生の授業に入っていました。 授業をするということで、自分の未熟さを痛感します。 だいたい、毎日、へこみます。 へこんでは、考えます。向かい合います。 この繰り返しです。そんな一日を送るのが、授業です。 沈んでいるとき、妻は、いつもより少しやさしい。 吹雪がやみ、静かな朝です。

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覚書き

覚書き   聴き手の心の耳は、ずっと遠くの響きにあり、 語り手はそこに描くように語るのだ——ということ。   聴き手の人そのものは、目の前にいる。 けれど、詩を聴くとき、心の耳は、 はるか遠く、山の彼方へとある。   *   久留島武彦氏曰く、 「耳に語り、目に語り、こころに語る」   その心に語るというとき、 「覚悟でもって」伝えるという。 心の耳に向けて、遠く…

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語りのための 覚書

語りのための覚書 久留島武彦氏曰く 「一切を忘れて語るとき、最もよく語ることができる」 それはよくわかるなと感じる。 そのために、基礎訓練をする必要があると。 基礎が、身体に備わっていることによって 「一切を忘れたとき」 こころがよい形で、表現され、伝わるものになるのだろう。

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雪 雪の音がする 声もなく 夜の暗さに 窓の白さに 雪の音がする 声もなく 屋根を眠らせ 町を眠らせ 雪の音がする 声もなく 夢の中で あなたに書いた手紙のように 音もなく 音もなく 雪の音がする

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2月24日 朗読会のお知らせ

朗読会のお知らせです。 二ヵ月に一度程、定期的に朗読会を開催していきます。 言葉に、音の中の静まりに 耳を澄ましてみませんか。 **        詩の朗読会 「森から帰ってきた」 私の一日は 詩を声にすることからはじまります 詩は 願われし声 朗読者 語り手は その気持ちを思い出すことをします だから 耳を澄ますのです 気もちが そのまま …

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目ん玉氷る

立春の日、この日は特に寒かった。 学校から帰ってきた長女が、その寒さを物語った。 「 目ん玉氷る、目ん玉氷る!  前から風が吹いてきて 上と下の、まつ毛がくっつく! 目ん玉氷る、目ん玉氷る!」 昼間でもマイナス12℃。 無風ならそれほどでもないけれど 吹雪くと寒い。ほんとうに。 目ん玉氷る——

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響きを受け取ること

ふと思い浮かんだこと。   子どもには民話・童話を、 青年期・大人には、詩(詩情)を共にすること。 みみをすまし、話者がことばに立つという、その姿を観る体験をするということ。 真心から語られるなら、 このことは、人が生きるにとって、大切なことになる、と そう思えるのです。 なぜならそれは、日常ではない、人間の 声の響きを受け取るから。 ひとは、ほんとうに生きようとする人間…

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