41歳、11歳の誕生日

みなさん、おかげさまで、昨日は、ぼくと長女は、健やかな誕生日を迎えました!(毎年この時期しんどいのに、今年はなんだかいい感じですヨ)良いことづくめの41歳、いいこといっぱい11歳。語呂のいい歳を一年楽しく健やかに過ごしていきたいと思います。さて、どんな一日だったかちょっと小話を…。 早朝5時に起きてきた長女が、稽古をしていたぼくに第一声「おめでとうゴザイマス」。ぼくも「オメデトウございます…

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解除後も公共施設が借りられない・・・

なんということでしょう。緊急事態宣言が解除されたので、おはなし会を企画しようとしたら、公共の施設が借りられないとのこと。いつもお借りしている有珠生活館をお借りしようかと思ったら、「利用者、来場者含め、伊達市民の方だけの使用に限定させていただきます」とのこと。こうなってしまうと、伊達市と虻田郡の境に住んでいる自分たちは学校の友人たちに来てもらうこともできないのです。隣の豊浦町にも問い合わせてみたら…

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「話すことの秘訣は…」~教育界の巨人、昭和の大雄弁家が教えた意外なコツ~

火曜日は「語り」のレッスン。生徒さんはもう長く続けている方で、こちらから教えられることは何でもお伝えしている感があります。その日は「にっこり」の話を掘り下げてお伝えしました。教育者で口演童話のレジェンドでもある久留島武彦さんは、雄弁術の関する本も書いています(「通俗雄弁術」大正5年、廣文堂書店発行)。実際、久留島さんは年に何百と講演・口演する生活を送られていましたが、その著書の中で、久留島さんが…

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「ぼくは、詩がわからない人だからさあ(笑)」

辻征夫著「私の現代詩入門」~むずかしくない詩の話~(思潮社)では、色々な詩人が紹介されているけれども、最後が谷川俊太郎さんで、その内容がすこぶる面白い。辻さんと谷川さんは知り合いで、半分対話形式となっている。面識のない誰それの詩人論を書くよりも、知り合いの詩人と会って、喋っている方が面白いことが飛び出てくるように思うのはぼくだけだろうか。例えば、谷川俊太郎さんが、「母親に愛されてきたという実感が…

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フラップジャック

6月のお菓子の発送が終わりました。 手違いがあって、 予定より一日遅れてしまい、 次の朝早く、郵便局に持っていきました。 ああ、到着も 一日遅れてしまうのだろうか、 と思っていたら、 九州でも翌日の夕方遅くに着いたよう。 よかった。 ほっとしています。 ・ 作りたいお菓子があり、今朝から 作っています。 フラップジャックというお菓子です。 娘が二度程作ってくれたことが…

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「打ち解けてはなすこと」 ある歯医者さんの話

つい先日、隣町の歯医者に行ったのですが、それがぼくに、どうも、ささやかな衝撃で…。 坂の上の、こんもりと木々に覆われた民家。看板がなければただの家。窓には人形が坐っていました。玄関を開けると、患者と立ち話をしていた女性の先生が「可愛い!」と声をあげた。ぼくがつけていた犬の刺繍のあるマスクを見て、いきなりそういったのです。それから先生は可愛いマスクや犬のことを、二分程話しました。 (よく話…

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セミ

セミ 遠くから、蝉の声が聴こえてくるのです。 昼間、書き物をしていると、 窓の外から遠く、ちいさく。 蝦夷春蝉の声はか細い。 朝、しずまりに目を閉じていると、 窓の外から聴こえる。 昼間より、ずっとかすかに。 古びた夏を思い出すかのように。 遠く、遠く、かすかに、 淡く。

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エンガディナー失敗談

やってしもた・・・ エンガディナーは、3回に一回は失敗する。ヌガーの作りの時に。ヌガーは砂糖、蜂蜜、ココナツミルク等を煮詰めるものだけれど、鍋の火を止めるタイミングが難しい。遅いと飴のようにカチカチになり、遅いとゆるくなって気温が高いと溶ける。煮詰める泡の状態で見極めるしかないのだが、どの状態で火を止めるのかを教えてくれるものがない。バターなどを使う一般的なヌガーなら、118℃になったら火…

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語りにおける観照  陥りやすい失敗 

覚書き 語りにおける観照  陥りやすい失敗 音韻もイメージも感情も、身体で動くことによって、それが形をもって、線として、フォームとして、象を生じさせる。その「動きの象」を観照する自我の働きによって、新鮮な瞬間の創造となる。 初めの内は、身体の運動そのものによって、新鮮になるというところもあるが、最終的には、観照ゆえの新鮮となる。 しかしそれが、間が長かったり、語りそのもののテ…

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6月のお菓子のご案内

≪6月のお菓子のご案内≫ スイスの郷土菓子「エンガディナー」にまつわる小話。※洞爺湖周辺の方は必見かも! 「エンガディナー」というスイス・エンガディン地方の郷土菓子があります。エンガディナー??という方も多いかもしれませんが、「アルプスの少女ハイジ」ならわかるかもしれません。そうハイジの里がエンガディンなのです! 先月はあまりになにもお菓子の紹介をしなかったので、今月はお菓子のことを、喋…

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ラジオで紹介

先日の火曜日、語りのレッスンで、久留島武彦さんのことが話に出た。 その話の流れで、ラジオに出演されているその生徒さんは、「継続は力なり」といった久留島さんのことを紹介してもいいですか、といわれ、ついでに、スピーチレッスンを受けている稲尾さんという方がいて・・・という感じで、紹介しても大丈夫ですか、と訊かれた。 「もちろんデス!」と声が裏返りながらぼくはこたえた。もう、ラジオで紹介して…

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スコーンの話

昨日はめーぷるスコーンを焼いた。 丸く、分厚いスコーンは、ずっしりとしていて、実に食べ応えがある。 丸く抜いたスコーンはイギリス型だという。 たしかにイギリスの伝統菓子の本を読んでも、どれも丸形。 推測の域を出ないけれど イギリスは紅茶で食べるからではないか、と思う。 紅茶に角ばったスコーンは、なんとなく合わない。 一方、三角のスコーンの国(笑)アメリカは、珈琲で食べる。 な…

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壮瞥図書館・朗読会のこと

一昨日、壮瞥図書館から電話があり、朗読会の詳細が分かったので、記載いたします。 「朗読会」 〇時: 7月15日(木)14:00~15:30 〇場所:壮瞥町図書館分館 〇参加:無料 4人の朗読者による朗読会で、落語の芝浜、源氏物語、自作品の朗読もあるとのこと。 ぼくは、民話「見るなの蔵」の素語りと、自作詩「舟」を朗読します。 「舟」を朗読する機会はなかなかありませんで…

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夜、眠る頃に…

 夜、眠る頃に…… 困りましたねえ、と そう言うことが、最近私の口癖のようになりました。 けれど私は、実は、さほど困ってはいないのです。 こうして夜遅く、何にもせずに、 静かにぼんやりしていると、 私という人間が、小さく小さく思えてくるんです。 まるで、牧場で見た星空のように 空は大きく、 星はたくさんあるけれど、 それもやはり、ひとつひとつ……

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雨のような人

「遠くの音」のことを書いていたら、詩を幾つか思い出したので、書いてみようと思う。これは24歳頃に書いたもの。もう17年近く前になる。そう思うと、自分って変わっていないのだなと、ふと思った。遠くの音を聴く、それは、詩にも、お菓子にも、農にも、通じているように思う。 * 雨のような人 学生の頃、美術室の机の中に こんな紙切れを見つけました。   …

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