1学期の授業を終えて

1学期最後の授業を終えて 昨日、無事に、そして楽しい気持ちで授業を終えることができました。 自分の中で、今回、新たな課題を見つけ、大きな発見のあった授業でした。授業をしながら、生徒と向き合いながら、交流の中でわかってくるものがある。全部わかっているものを伝えるのが授業ではなく、授業全体が、その一刻一刻が、生徒たちとの出会いの瞬間であり、精一杯のところを、いま降りてくることを導かれるように…

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親孝行

数日前に、壮瞥町の教育委員会からお礼状が届きました。一瞬、なんだろうと思ったのですが、開封して読んでみると、先週参加させていただいた壮瞥図書館での朗読会が、大変有意義な時間でしたというお礼のお手紙でした。 そうか、図書館主催だと思っていましたが、壮瞥町の教育委員会が関わっていた行事だったんですね。かなりフォーマルな恰好の方が数人いらっしゃったわけが腑に落ちました。お礼状は、壮瞥の教育委…

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夜明けのライアー

ライアーの詩をやっと書くことができました。昨年、雲仙の木工作家である鬼塚さんのご指導の下、手彫りして作ったライアー。それ以来、ライアーの響きに魅せられ、詩情を湛えたものであると、ずっと、感じてきました。こころを澄ますような、夜明けの静まりに耳を澄ますような音の手ざわり。読んでいただけたら幸いです。26行です。   *   * 夜明けのライアー 香り…

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ママビト新聞7月号「詩は秘密の隠し味」 

稲尾家の家族新聞である「ママビト新聞7月号」のコラムを掲載しています。 (画像が上下逆さまでスミマセン…) 詩は秘密の隠し味  ~お母さん詩人と呼ばれた高田敏子さんの話~ 「詩は友達を作る方法って言った人がいてね」と、ぼくは食卓で子どもたちに話し始めました。このコラムはその時に話した内容をなんとなくまとめたものです。 ・ ・ 「…高田敏子さんという詩人がいてね、高田さん…

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今週来週、授業期間です

「明日から授業です」 と書きたかったのですが、4日遅れてしまい、連休に入ってしまいました。授業準備って、ものすごく時間がかかります。でもおかげさまで、よい調子で授業に臨めています。 このところ半年位の大きな変化として、「語り」を自分のなかだけで完成させない在り方にしてゆくことを考えています。つまり他者への呼びかけ、働きかけ、コミュニケーションといった観点でとらえてゆくこと。芸術の縦軸だけ…

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壮瞥図書館での朗読会の報告

ああ、染み入る、楽しい時間だった~。 「舟」は朗読してみると、淡々と、その場の空気が鎮まってゆくようで、終わったときには、なんともいえない、懐かしく温かく、そしてどこか厳粛な気配に包まれたように思いました。ぼくの次に朗読された方が、ご自身の朗読の前に、声を詰まらせながら、深々と感想をお話しくださって、それからはじめられました。他の朗読者の方とも知り合いになれて、よいご縁をいただきました…

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長編詩「舟」の朗読について

ギリギリまで、この「舟」の朗読に取り掛かっていた。そして、前日、ようやくこれだという手ごたえを見つけ、早朝、また稽古をして、録音して聴いてみる。今までで一番しっくりときた「舟」の朗読だった。 この「舟」という作品は、全体が若い女性が男性に向かって話しかけている、という劇の構造を持っている詩で、実のところ、朗読として成立させるのに非常に難しさを感じていた作品だった。 作品の基調は劇(セリフ…

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7月15日は、壮瞥の朗読会

明日は壮瞥図書館(分館)の朗読会で、朗読と民話の素語りを行います。 自分を含め4人の方と一緒に行う、壮瞥の朗読会。 落語の「芝浜」や、源氏物語、自作詩の方もいらっしゃるとのこと。楽しみです。 ぼくは自作の長編詩「舟」と、日本の民話「見るなの蔵」を語ります。 開催がどうなるかと危ぶまれていたので、直前の告知となってしまいましたが、ピーンと来られたら、ぜひお越しください。 以下詳細です…

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無事に7月のお菓子の発送が終わりました

一昨日、7月のお菓子の発送が無事に終わりました。 7月という暑い季節にも関わらず、思いがけず、たくさんのご注文をいただき、ありがとうございました。 7月の新作お菓子「フラップジャック」は発送日の前々日まで試作を重ね、「よし」と思うものに出来上がりました。湿り(シトリ)がおいしくできていたものが、最終的には「カリッ」とになりました。味噌味が食べてみたいと数人の方にメッセージ頂戴いたしました…

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懐かしい人

~稲尾家の私新聞である「ママビト新聞6月号」を修正して載せています~ 「懐かしい人」 「私の現代詩入門」(詩の森文庫)という本を読んでいると、著者の辻征夫さんが、清岡卓行さんのことを「懐かしい人格」という見出しで書いています。この本は、詩が好きで好きでたまらない辻征夫さんが、色んな詩人のことを書いている本です。清岡さんという詩人は、全身が懐かしさに満ちているそうなのですが、そういう人…

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世に対する信頼 ~友人の舞台を観て~

先日の日曜日に、語りユニット「花と雲」の仲間でもある前田恭仁子さんの舞台をFacebookライブで観た。久しぶりの一人語りということだったが、終わってみれば圧巻、1時間15分ほどもある長編、新美南吉「牛をつないだ椿の木」を語り切った。じつにすごい!恭仁子さんという人に直に接してきて、ともに舞台をつくってきたからわかることだけれど、真摯に語りに向かいながら、人生の色々なことが重なりながら、それらを…

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7月のお菓子のご案内

7月のお菓子のご案内   「プロポーズの言葉は」 ~イギリス菓子、フラップジャックにまつわる小話~ 「おっ、ゆかた姿、晴れ姿、写真撮るで~」パシャっ。 「なんで斜めに立ってるの」 「ゆかたの時は斜めに立つんやでって教えてん」 「あはー、それでね!」 「じゃあお父さんも撮って!野良着だけど(笑)」 さあ、本格的に暑くなってくる7月、暑いと焼き菓子とか食べたくなくなりますよ…

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