話せるということ

昨日はレッスンでした。 もう長く続けてくださっている方で、会うと、近況を話す時間があるのですが、お互いに、内面からの話をすることができる時間で、それがとても、有意義な時間です。有意義と言っては、すこし形式ばったような印象を与えるかもしれませんが、ほんとうに、深々とした、いい話ができたなと思います。 そうして話をしてゆくと、内面を打ち明けてゆく話をしてゆくと、ちょうど、お互いが、同じような…

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自分は漁師だから

朝方、いつものように近所を歩いていると、 「ちょっとお兄さん、魚もっていかんね」 と呼び止められました。 すぐ裏に住む、Yさんという80歳位のおばあちゃん。 見ると、プラかごの中に、大きい魚が10匹以上いました。 「ぜひいただきたいです」 と僕は即答しました。 シャケ、サバ、カジカ、ソイ、カスべ…。 その中の6匹ほどをいただきました。 カスべは特に大きくて、エイのような…

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パーキンを焼いたときのこと

一昨日、無事にお菓子の発送を終えました。 その前日に焼いた、パーキン。 すりおろした人参と生姜の香りが、こんなにも明るい懐かしさをもって感じられたのは初めてでした。 秋の青空、どこまでも澄み渡った空と光が、この懐かしい感慨を、受け止めてくれているような気がしたのです。 思い出が温められるような、今のすべてが肯定されたかのような感触。こうしたものを感じながら作るとき、このお菓子は、きっ…

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10月のお菓子のご案内

10月のお菓子のご案内 「パーキン」 ~心にそっとしまっておいたケーキ~ ・ 帰ってきたのだ、という感じがする。 「お父さんは、こんな味が好きでね」 というと、アミクンが 「ボクもだヨ」 という。 ・ ・ イングランド北部のリーズという町に伝わる郷土菓子で、パーキンというショウガの効いたケーキがあります。 ブラックトリークルとゴールデンシロップ(どちらも砂糖の加工過程か…

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柚子胡椒作り

11月の舞台の脚本を書きあげ、一息ついたところで、実家の波佐見から届いた青柚子で、柚子胡椒を作った。今回で二回目なのであるが、昨年の経験を生かし、ゴム手袋に、水中メガネ、マスクを着用し、万全の期して臨んだ。「ナンバン」と呼ばれる青唐辛子を素手で調理するのは、本当に危険である。これから作る人は十分用心して取り掛かってほしい。昨年の惨状は、毎月発行の家族新聞「ママビトしんぶん」に書くことにしよう。重…

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ふしぎな符号

共生の音楽の舞台の脚本を書き終えて、ほっとしている。 書きながら思ったことがあった。この脚本は、ピアニストの重松さんが即興演奏に賭ける想いを形にした、という部分があるのだが、その即興演奏への想い、演奏者がどんな気もちで演奏に臨んでいるのか、その感覚的なこと、というところが、ぼくが語りをするときのそれと、同じだということだ。 ぼくはここ10年近く、語りや朗読を探求してきて、様々なとらえ方の…

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