「詩作と言語造形」の講座終わりました

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2017年8月16~20日、ひびきの村サマープログラム「詩作と言語造形」の講座5日間が終わりました。
昨年に引き続き、二回目となる今講座。
林の中に入り、徐々に林の静寂と親しくなってゆくという過程を踏まえ、
こころの中に、ある空間を作り出すことをしてきました。
そして、その内的な空間をキャンバスに、
自らの、真心の手触り、ぬくもりを感じつつ、ことばを紡いでゆく。
注意深く植物と目を見合わせる。
注視するとは、どういうことなのか。
止観し、一点を見つめることの意味は・・・。
目を閉じ歩く。写真を目の内に収めるようにして、
光の像の中を歩く。
音や光や風が、次第にもうひとつの手触りを持って
こころに響いてくる。
植物の呼吸のようなしじまを見つめる。
そこにことばを交わし、本当に大切な問いをもち、
植物とわたしに向き合う。
僕にとって詩を書くということの、本当に大切にしていることをお話しつつ、進めていった詩作の時間でした。
そして、言語造形をとおして、深い息遣いの中で、
身振りを伴い、ことばを動きの中で
生きて、生きて、生ききってゆく。
ことばそのものの力と生命を、教え導いてくださった
言語造形家の諏訪耕志さん。
諏訪さんのご指導が
詩をどれほどこの世に羽ばたかせてゆけたか。
詩作と言語造形は、ことばと人の源泉へ至ろうとする、
どこかで共鳴する二つの道のように思います。
身振りの中で、ことばの音韻・衝動を動き、舞い、詩を声にし、
息を吐ききり、次のことを何も考えず求めず、
ただ一心不乱に詩そのものに生きること。
それは人の全存在を、生ききる、ということではないか。
ご参加のみなさんにこころから胸打たれました。何度も涙しました。
ご参加の方皆さんとともに、作り上げてきました。
共に講座を担当してくださった諏訪耕志さん、
ご参加くださったみなさま、本当に素晴らしい時間を共有できたことに感謝しています。ありがとうございました。

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