パーキンを焼いたときのこと

一昨日、無事にお菓子の発送を終えました。
その前日に焼いた、パーキン。
すりおろした人参と生姜の香りが、こんなにも明るい懐かしさをもって感じられたのは初めてでした。
秋の青空、どこまでも澄み渡った空と光が、この懐かしい感慨を、受け止めてくれているような気がしたのです。

思い出が温められるような、今のすべてが肯定されたかのような感触。こうしたものを感じながら作るとき、このお菓子は、きっとうまくいったなあと、思えます。
なぜなのでしょうね、そういう時が、時どきあります。みなさんにお菓子が届いた頃でしょうか。

この記事へのコメント

  • キヨシ

    パーキン とても美味しかったです。ボクも好きな味ですよ。お菓子の物語をお聞きし、想像を膨らませながらいただくと、味わいは深まるばかり。また楽しみにしていますね。
    2021年10月24日 12:00
  • norihey

    キヨシさん、コメントありがとうございます。こういった、一見素朴すぎるような味わいですが、ここに含まれる思い出のようなもの、そうした物語が、味覚を通じて、心をどこかに運んでくれたらなと、思っています。
    2021年10月28日 20:11