力自慢

【力自慢】

お寺からエゾマツの丸太をいただいた。
力自慢をしたいわけではないが、とてつもなく巨大である。
一個の重さは推定80~100㎏。
これを、何個も車に載せ、お寺から運んだ。
6~7個ほど載せていたから、はるかに重量オーバーだ。
アミクンによると、丸太をおろす際、車体がすこし上がったという。

重いものを持ち上げるということは、語りと無関係ではない。
語りは、臍下丹田で呼吸し、丹田で声を支える
重いものは、腰肚を据え、丹田で支える。
すると、ちょっとした火事場のバカヂカラが出る。
これを三往復したが、どこも筋肉痛にはならなかった。
ぎっくり腰には、まだなっていない。

高校生に、授業で、発声を教える時、
引っ越し屋さんが重いものを持つという動作の真似をして、丹田を意識させる。
「よいしょ」と声をだす。

「声楽の授業では、椅子を持ち上げながらやるよ」
と娘がいう。
似たようなことをやるんだな。

歳をとると、力ではないものを使うようになる。

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