コンサート「たましいのうた」終わりました。

11月3日 コンサート「たましいのうた」

天気にも、木々にも
はじまる前の虹にも、
温かに支えられたような、
静かに、
祝福されたようなコンサートとなりました。

こやまみなえさんの、初の絵画展。
「たましいのうた」。

ある時から、絵を描くと決めて、毎日
絵を描いているという、みなえさん。


公私ともにお世話になっておりますが、
そのお姿から何となく察するところから、ぼくは、今回のコンサートの詩を選びました。
結果、多くが、ぼく自身の人生の、いくつかの転機のときに生まれた詩となり、人生話を、たくさん織り交ぜながらの会となりました。

最後の詩などは、
「いや、その話は聞いてなかった。聞いてたら、また違った曲になってた――(笑)」と、
共演の太田亜紀子さんが突っ込んだり。
でも、さすが亜紀子さん、すぐにその場で
リハとは違った音を奏でられました。
コンサートを進めながら、音も、話すことも、深まっていくように感じました。


太田亜紀子さん代表曲
「心のままに向く方へ」の朗読は、胸がいっぱいになりました。
また、やりましょうね。





特に感じたことは、
いわゆるコンサートとは趣を異にして、
このコンサートは、耳を澄ましあい、ピアノの一音一音の響きや、その透明さ、
ことばのひと言、ひとことの、雫のようにひろがる味わいを感じるような会であったということです。

はじまりから、
聴き合う静けさがあった。
そこへ、
ひとしずくの、ことばと音。


みなえさんの水彩画の色のにじみのように、
やわらかく、遠く、
広がっていったような気がしました。

そこへ、みなえさんが託した思いは、
手を伸ばし続ける思いは、
ご自身の
「たましいのうた」
たましいの解放であったのだろうと、そう思っています。


終演後のご挨拶で、みなえさんが
「自分が言いたかったことが、ここにありました。・・・感無量です。」
と仰ってくださいました。


みなえさんにとって、そのような会になることができて、ぼくもよかったです。
みなえさん、初の絵画展、おめでとうございます。

みなえさんの、この絵に向かうたましいの動きは、
世界に、美しい波紋を描く、
ひとしずく。
ぼくも、そのひとしずくをいただきました。

そして、二度目の共演となった太田亜紀子さん。
ほんと、ぴったりの音を奏でてくださり、ありがとうございました。
またやりましょう!

2024年11月3日文化の日  
於:イコロ農園

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