「語り かさじぞう」 終わりました 

【かさじぞう】

今年の語り納め「かさじぞう」。
おかげさまで、無事に終えることができました。
お客様には、大雪の日にも関わらず、お越しくださり、ありがとうございました。

そして、心配りの行き届いた準備をしてくださった会場様へ、お礼申し上げます。
ほんとうに、気持ちよく語らせていただきました。
なかなか、小さなおはなし会をする場所がなくて、こうした「語りの会」を作る機会を持てずに、いつももじもじしている自分なので、本当にありがたく、感謝です。

共演の北原薫子さん(SOUPというユニット)。ライアーを奏でるだけでなく、横で、静かに頷きながら聞いてくださっていることが、なんと力強い支えかと感じます。はるか遠くにいざなう響きが、この物語の世界になくてはならないものです。ありがとうございました。

特別ゲストの戸谷智之さん。最終会場で、グリム童話を語ってくださり、新しい風が吹きました。来年は語りフェス、やりましょうね!





「これを聞かないと、一年終わった気がしない」
ということばを、何度かいただきました。
この「かさじぞう」が、みなさんにとって、そういった物語になっていること、大変嬉しく思っています。

演者側は、お客さんお一人お一人に、どんな風に伝わっているのか、よくわからないものです。だから、こころに、光を念じて、そうしたところに気持ちを置いて語るのみです。

そうしたものが、どこか、伝わっているように感じた、今年のかさじぞう。
今年はさらに、格別な思いを重ね、語ることができました。

長年語り続けている作品ですが、作品の、新たな感情、文脈を見出すことができたのです。大きな、深い部分で、ことばを支えるものを見出した。語り手として、詩人として、これは、大きな喜びの一つです。

このことは、また後日、書こうと思います。



冬の日が、静かに始まった。
雪に包まれて。
物語は、こころの灯火になって、
冬を、温め続けます。


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