立春を過ぎた朝、
不思議と、雨が降っています。
雪を解かし、春の息吹を感じさせてくれる、雨。
心に感じる雨は、いつも、静かで、
どこか懐かしいここちがします。
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お待たせいたしました。
一年に一度だけ、美呆のチョコレート菓子が勢ぞろいする、2月のお菓子のご案内です。
(チョコ以外のものもあります)
さて、チョコ系のお菓子は、今回8種類。
ラインナップを、ズラリ、並べてみます。
〇最高のチョコレート菓子「ティフィン」。
〇キング・オブ・スコーン「チョコレートキンザン」。
〇末の子が開発「アミーゴビスケット」。
〇実家のゆずが甘酸っぱい「ゆずチョコビスケット」。
〇創業からの大定番「常夏ピアノ」。
〇自家製ゆずジャム入り「美呆さんちのブラウニー」
〇後からじわじわ来る「まーぶるスコーン」。
〇レシピを探り続けて15年「ガトーショコラ」。
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一つ、お菓子の物語をご紹介したいと思います。
「ブラウニー」
ことばや想いを深めると、お菓子が生まれます。
その新しくできたお菓子は、ブラウニー。
敬愛する詩人、長田弘さんの詩集、
「人生の特別な一瞬」のなかに、
「ブラウニーの魔法」という散文詩があります。
不思議なほどに、僕の想いを照らしてくれます。
すこし抜粋させていただきます。
(略)
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ケーキのブラウニーには、
時間というものがかぎりなく濃密なものだった、
幸福な子ども時代の味が隠れている。
ブラウニーという茶色のケーキの中にいるのは、
ブラウニーという名の、幸福をもたらす茶色の小妖精だからだ。
北欧のある伝説によれば、ブラウニーと呼ばれる小妖精は、
老人になると、呼び名が変わる。サンタクロース、と。
いつか幸福を運んでゆく老人になるその小妖精というのは、
きっと、手づくりの魔法のケーキが好きだった
子ども時代の(あなた)のことだ。
長田弘詩集「人生の特別な一瞬」/
『ブラウニーの魔法』より一部抜粋
2019年に書いたblogからの文章です。
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ブラウニーを作るとき、いつも、長田さんのこの詩が思い浮かびます。そして、こころを遠くにいざなってくれます。
美呆のブラウニーには、波佐見の実家で収穫したゆずのジャムを使い、どこかほろ苦く、甘酸っぱく、味わいが胸いっぱいに広がります。
子どもの頃の思い出の風景、心の世界を、思い描きながら作ることのできる、このお菓子に込められている物語に感謝します。
ご注文、一つひとつのお菓子の由来や物語はこちらの、ネットショップ(BASE)でご覧ください。
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■ご注文受付
2025年2月4日(火)~2月7日(金)朝8:00まで。
ご注文はこちらから。
■発送日
2025年2月8日(土)、2月9日(日)の予定です。
※【受注お休みのお知らせ】
2月中旬から末まで、店主が九州に出張のため、2月7日以降は、いったん受注はお休みいたします。あらかじめご了承ください。九州での、朗読会やコンサートなどで、販売しております。お近くの方は、ぜひ、こちらにも足をお運びください。
九州でのイベント詳細はこちら。
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