配役決定

昨晩の稽古で、配役が決まった。
話し合いと瞑想を繰り返しながら、決めていった。
主宰するアルトリ演劇塾では、狂言に取り組んでいるが、狂言を、単純に喜劇として見るのではなく、心理劇として考える。それは、登場人物の一人ひとりが、人間の、「ある魂の性質を持っている」ととらえること。その魂の性質が、劇が進むにつれ、人間関係として、ぶつかり合い、人間存在そのものが、つまびらかになってゆく。

そのようにとらえるところから、狂言作品にとりくみたいと思っている。また、そのようにとらえるからこそ、劇としての品格、笑いの品が向上するように思う。

観客を笑わせようと思ってやるのでは決してない。必死に自分を生きている人間を演るから、それが上階の可笑しみとなる。演劇は、人間とは何か、という探求を内包している。
発表公演は8月23日(土)を予定しているので、ぜひ足をお運びください。

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