「弟子に習う」
長女の方が、ケーキがよく膨らむ。
先日長女が焼いた、米粉のシフォンケーキなどは、veganとは思えない出来だった。
かるく、衝撃すら覚えた。
長女が作るレシピを聞き直したほどだった。
そうしたら、
「お父さんのレシピを書き写したものだから、同じだよ」
という。
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じゃあ、工程が違うのかと思って色々聞いてみた。
確かに、柑橘果汁の量や、混ぜ方が多少違っていたようだが…
それほど、違いはないように思えた。
なぜなのか、なぜなのか…
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それで思い出したことがある。
15年ほど前、三重でお菓子教室をしたとき、参加者の皆さんが口をそろえていったことが、「教室ではケーキが膨らんだのに、家に帰って作ったら、なぜか膨らまない」というものだった。同じように作っているはずなのに。
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私が作っていたシフォンケーキも、以前は、驚くほど膨らんでいた。
(vagan・グルテンフリー仕様)
レシピを教えてほしいと言われたこともあった。
「魔法のようだ」という人もいた。
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その魔法が効かなくなってきた。
もう一度、その魔法を探らねばならない。
いまや、弟子に教えてもらう日々である。
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