9月のお菓子のご案内

【9月のお菓子のご案内】

9月になりましたが、こちら北海道も、なかなか暑い日々が続いております。

9月のお菓子のご案内を申し上げます。
しかし、この暑さ、
焼き菓子を求めていただけるのかと、いささか不安であります。
けれども、彼岸を過ぎれば急に涼しくなるかもしれませんし、
冷凍して食べるクッキーのお好きな方も
いらっしゃるかもしれません。(私は好きです)
今月もいつも通り、力を抜いて…、いやいや、はりきって、ご案内をいたします。




9月はまだまだ暑いので、
ケーキの類は焼きませんし、
チョコレートも溶けるので控えさせていただきます。

おすすめは、少し塩味の効いた、
「魔法の杖」「青のりクラッカー」「美呆クッキー」
などですが、
私個人的には、
「ガレットウスザンヌ」「グラノラ」が
とてもおいしく焼けたなと感じております。
ぜひどうぞ。




今年の夏は、少々、特別な夏になりました。
全くの私事で恐縮ではありますが、今夏、「人生の巡り合わせ」を感じました。
以下、その話、宜しければお付き合いください。






私は、小さな演劇塾をやっておりまして、
8月下旬に第一回目の、公演発表会を開催いたしました。それが、こころに残る、とても良い時間でしたし、人生の不思議な巡り合わせを感じることでありました。


それはどういうことかといいますと、
私は高校の頃、演劇家を志し、大学も専門の道に進んだのですが、大学卒業後まもなく、大病をして、演劇ができなくなってしまいました。
体を壊した20代前半。それ以降は、ずっと、一人で朗読や語りの活動をしてきました。

それが、ここ数年で、役者として出演したり、学校で教えたり、頼まれて演劇を作ることが出てきました。けれども、本格的に劇団のような形で演劇をやることはありませんでした。

しかし、今年の夏、実に20年以上ぶりに、自分が主宰で演劇をつくり公演したのです。

一度は志したが、やむなく散ったもの、けれども、
形を変え細々とつづけていたもの、それが、今こうして、小さいながらも花ひらいた。
体を壊して20年以上経ってから。

大病は「肺気胸」という肺の病でした。
「イケメン病」と異名のある、背の高い若い男がかかりやすい病だそうで、
私は、余程イケメンだったのか、6回もなってしまいました(笑)。

元気な体に戻ったといえるのは40代。
先の健康診断では、やっと「全く問題ありません」と医者に言われました。
けれども、体も歳を感じ、こころにも、歳を感じる齢です。



そうした中で、私にとって、語りや、演劇をすること、声を出し舞台に立つことが、生きてゆくうえで、かけがえのないものになっています。

それはなぜか。
「肺を強くするには、まず、声を出すこと」
だそうですね。

声を出すことで、肺が生き生きとし、体全身のめぐりが良くなり、元気になるのです。
声を出さないと、のどを始め、心身が滞り、気持ちもふさいできます。
そうした状態では、健やかであるとはいえません。
朗らかではありません。

「声とは、魂が顕現したもの」
とも言われます。
魂は外に表すことで、より生き生きと人は生きるのでしょう。

しっかりと声を出す、ということが、
私が健康に生きる上で大切であり、健やかに生きているからこそ、こうしてお菓子を作ることができ、届けることもできる。

詩を、ママビト新聞を書き、届けることができる。





人生の不思議な巡り合わせを感じます。
20代、体を壊してから、路頭に迷うようでしたが、この時期があったから、目覚めることができた。
遠回りをすることで、ちゃんと出会えたと言ったらいいか。

大病して生死の境から戻ってきてから、詩が生まれるようになり、
自然食、環境問題、食と環境のつながりにも目覚めました。
自然農にも出会い、ライフスタイルごと農的暮らしに転向しました。
そして、シュタイナーの思想や教育とも出会い、霊的な世界観を透徹した哲学が、教育や農業・医療など、現実社会に具現化されることを知りました。

その中で、ことばの芸術「言語造形」と出会い、
詩作の熱と、ことばの、ことばたるところのつながりが、紐解かれてきて、もう一度、
「演劇」――、
人が人に語りかけ、共に生きる芸術に至りました。






美呆のお菓子からは、
「何かが聴こえてくるような気がする」
と仰る方が、少なからずいらっしゃいます。

それはなぜなのでしょうか。
私にもなんともいえませんが、はっきり言えることは、

私は、耳を澄まさずにはいられないのです。
物や事象の奥に、何者かが生きていて、
その響きを聴くときに、魂の癒しを得る心地がする。
それを失ってしまったら、ただの物になってしまう。

ただの物の中に生きれば、どんな豊かに見えても、
こころは枯渇してくる。
私にはそれが苦しい。
体さえ壊すほどに。


物や事象の奥に、何かの響きを聴くこと。
その「何か」を、
詩人の吉田絃二郎は、詩と呼んでいます。


そうした生命のことば(声)に耳を澄ますこと、語ること、
そのようなところが巡り合わさり、
命からがら、なんとかここまで生きてこれたのだと、そう思います。


人生とは一筋縄ではいかないものですね。
みなさんの、人生の巡り合わせのお話が聞きたくなりました。


長くなりましたが、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
以下、ご注文詳細です。


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ご注文受付は9月7日(日)10:00より。
こちら「美呆」BASEショップをご覧ください。
見れないときはこちらをご覧ください→https://kashimihou.thebase.in/
メールやお手紙でも受け付けています。
(お菓子の第一陣の発送は9月11日(木)の予定です)



まだまだ残暑厳しい日が続きます。
みなさまお元気でお過ごしください。

店主 拝

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