11月九州ツアー 公演のご案内

【11月に九州へ参ります】

ここ数年、毎年11月に九州へ帰省していますが、この頃には、九州も残暑が終わり、ぐっと冷え込んで、朝には「おお寒い」と思うこともあります。
ああ、秋だなあと、深々と思います。

波佐見に住んでいた頃を思い出すと、秋の風景であることが多い。
それは、夏の間は、暑さで気が虚ろになり、ぼんやりとしか風景が残らないからかもしれない、とふと思います。
ことばも、やはり、秋に熟す。
手紙を書いていても、秋の風情はことばになってゆく。
帰省するので、友人や両親に手紙を書いていても、秋の風景の色彩や感じが、ペンを走らせます。
こころに浮かぶものが、鮮明で、それに浸りたいとさえ思います。




「ことば」とはなんだろう、
先日の朗読会でも話題となりました。
「ことばで言い表せられないものがあるということを、指し示すもの」
と、長田弘さんの詩集から読まれました。



ことばは、現象のそのものではないのに、
ことばを聴き、こころに浮かぶものに浸っていると、
懐かしいような、味わい深い想いに感じられることがよくあります。
むしろ、そのことの方が、真実ではないかと。

現象のすべてが虚構だとは思いませんが、
目に見える現象が泡であるという意味、その夢から醒めることが、
ことばを味わうこと、声のなかに秘密があるのではないか、
そんなことを思います。

詩も、物語も、それに耳を澄ますとき、
ひととき、真実の世界を生きるのだと、そう思ってやみません。




詩を語り、物語る会を、各地で開催させていただきます。
そして、家族で紡いできたママビト新聞の展覧会も。

きらびやかなものではないけれど、
世間や、地上の生活に魂が疲れたとき、
こんな素朴な時間があってもいいのではないかと思います。


伸びきったゴムが自分のもとに帰るように――。

秋はそんな季節かもしれないし、
実家に帰ることも、そうかもしれない、
そう思います。

ご挨拶が長くなってしまいましたが、どこかでお目にかかれたら幸いです。
以下、公演の日程です。




11月

8日(土)14:00~ 「風の路」詩とピアノのコンサート  in 福岡南キリスト教会  
*共演:重松壮一郎
9日(日)13:00~/14:00~「子どもと楽しむおはなし会」 in桧原シュタイナー土曜学校・郊外バザーにて 
11日(火)10:30~ おはなし会 in 潮見幼稚園<佐世保> (園児と在園の方のみ)
    19:00~ 「言の葉の音つむぎ」詩とピアノのコンサート in 奏音かのん<佐世保>
*共演:重松壮一郎
15日(土)10:15~ 「おはなしの學校」 おはなしの学びの集い in LOOPみなみあそ<熊本・阿蘇>
     15:00~ 「子どもと楽しむおはなし会」 in cope<熊本・菊池郡>
17日(月)16:00~ 表現と言語造形のWS「やわらかなひろがり」 *共演:keikoh
     18:30~ 朗読会「草と雨」    in alieto<南島原> 
19日(水)10:00~20:00 「ママビト新聞展」 in 空豆<福岡>
     ママビト朗読会10:00~/18:00~ 









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【各公演の詳細】

11月8日(土) 
「風の路」~静けさから光を紡いでゆく、詩とピアノのコンサート~
開場:13:30/開演14:00
〇ところ:福岡南キリスト教会(福岡市南区桧原2-54-7)
前売り一般3000円 中高生1000円 当日500円増し/小学生以下無料
〇出演:重松壮一郎(ピアニスト、作曲家、即興演奏家)
   稲尾教彦(詩人、言語造形家)
■ご予約・お問合せ 090-6518-6963 mail:soso@livingthings.org
*長年共演を重ねてきた重松さんとのコンサート。音と言葉、秋の風からこころの風景を描いてゆくような時間になればと思っています。


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11月9日(日)
「子どもと楽しむおはなし会」 in桧原シュタイナー土曜学校・郊外バザーにて
13:00~(4歳以上)/14:00~(小学生以上)
*参加費:ドネーション制
*ご予約不要、どなたさまもお気軽に楽しみに聴きに来てください。おはなしの時間以外は、菓子美呆として出店していますよ。


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11月11日(火)
 10:30~ おはなし会 
  潮見幼稚園<佐世保> (園児と在園の方のみ)
    

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11月11日(火)
「言の葉の音つむぎ」詩とピアノのコンサート
〇ところ:かのん[奏音](佐世保市島地町1-12松屋ビル4階)
開場18:30 開演19:00
前売り一般3000円 中高生1000円(ドリンク付き)
当日500円増し/小学生以下無料
〇出演:重松壮一郎(ピアニスト、作曲家、即興演奏家)
    稲尾教彦(詩人、言語造形家)※「菓子美呆出店」あり
■ご予約・お問合せ 090-6518-6963 mail:soso@livingthings.org
*長年共演を重ねてきた重松さんとのコンサート。秋の夜深まってゆく時に、ゆっくりと想いを馳せるような時間になればと思います。


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11月15日(土)
「おはなしの學校」~民話・メルヘンを語る、語り手のための学びの集い~

ろうそくに灯がともり、お話が始まる…。
それは、内面の扉がひらかれてゆく、耳すます時間。

〇とき:2025年11月15日(土)10:15ー12:45
〇所:LOOPみなみあそ(南阿蘇村大字河陰145番地3)
〇参加費:3000円
〇講師:稲尾教彦(詩人・言語造形家)
■お問合せ・お申込み tayaemi83@yahoo.co.jp(たや)
           mihoubiscuit@gmail.com(稲尾)
件名「11月15日おはなしの學校 参加希望」として、ご予約をお願いいたします。

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  素話について

民話やメルヘンを語る、素話について書かれた本は実に少なく、学ぶ場もほとんどありません。素話をやってみたいけれど、どうしたらいいのか、何を頼りとすればいいのか。そう思う方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。私自身も、R・シュタイナーのことばの芸術である言語造形を学んだ後も、手探りで、学びを進めてまいりました。そして、いま、ようやく、お話を語ることの全景が見渡せる地平まで来たことを感じています。今まで歩んできた学びを、これからは手渡してゆきたい。そして、小さな子どもたちに(そして大人にも)、肉声で語られるお話にわくわくしたり、しんみりしたりしてほしい。そう思っています。素朴なことばで語られる昔話は、人間がかつて有していた純朴な魂の世界とのつながりを垣間見せてくれます。叡智を感じさせてくれます。そうした世界を、語り手が、本当に認識するときに、お話が息を吹き返します。真の味わい深さを持ちます。

この講座は、すでに素話をしている方、またはこれから始めようと思っている方を対象とした、語り手のための學びの会です。
まず、私自身の語りを聞いていただいた後、言語造形の基本的な話、稽古で気を付けていること、実際どんな稽古をしているか、発声のこと、作品の紐解き方、作品選びの仕方についてなどをお話しつつ、参加者の方と意見交流しながら、學びを深めていく形にしたいと思います。

ろうそくに灯がともり、お話が始まる…。それは、内面の扉がひらかれてゆく、耳すます時間。お話を愛する方々が増え、子どもたちのこころに、小さな優しい灯がともりますように。



講師: 稲尾教彦 inao norihiko
言語造形を諏訪耕志氏に学ぶ。製菓、農的暮らしを大切にしながら、ことばを綴ること、物語ることに丁寧に取り組む。「物語ることの奥に、温かみ、やすらぎがある。そう感ずるところに突き動かされ、ゆっくりと息をするように、今日も語っていこう。」北海道シュタイナー学園、言語造形講師。主な詩集「涙の歌」「ひかりのなかのこども」。三児の父。



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11月15日(土)
「子どもと楽しむ おはなし会」

 …昔、あるところに」という魔法の言葉。きいて、きいて。
  人形劇と昔話で、ちょっとほっこりしませんか。                                  
    

〇とき:2025年11月15日(土) open14:30ー/start15:00ー(30分程)
〇対象年齢:4歳以上
〇所:cope(熊本県菊池郡大津町大林288-7)
〇参加費:カンパ制(それぞれに心地よい料金。又は美味しいもの、嬉しいもの等)
〇出演:小灯(kotoboshi):人形劇 / 稲尾教彦(詩人・言語造形家):語り
*出店:「美呆」のお菓子販売もあります。

■お問合せ・お申込み   tayaemi83@yahoo.co.jp(たや)  
件名「11月15日おはなし会参加希望」として、人数明記の上、ご予約をお願いいたします。
※copeさんへのお問い合わせはご遠慮ください。


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11月17日(月)
『やわらかなひろがり』
~ことばと身体表現の奥行を味わうワークショップ~16:00ー



『朗読会 草と雨』
~静けさから光を紡ぐ、言語造形による語り~18:30ー



〇時:2025年 11月17日(月)
 WS  start16:00ー17:30 (定員6名)
 朗読会 start 18:30ー19:30 (定員10名)
〇所:alieto(長崎県南島原市有家町尾上2002)
〇料金: WS 2500円/朗読会1500円 (両方ご参加3500円)+要1オーダー 
     ※両方通しでご参加の場合軽食(1000円)もご用意できます。
〇講師:稲尾教彦(詩人、言語造形)  keikoh(表現のワーク) 
■お問合せ・お申込み  mihoubiscit@gmail.com(稲尾)
※件名「11月17日参加希望」として、お名前/人数/連絡先、を明記の上、メールをお送りください。


『やわらかなひろがり』16:00-17:30
~ことばと身体表現の奥行を味わうワークショップ~

ご好評頂いた2024年の二人のコラボワークショップ。ことばに体を使って取り組むことで響きと真実感を高めてゆく言語造形、それとは対照的にイメージの世界から表現を創出させてゆくシアターワークの取り組み。内と外、両方の観点から表現すること、伝えるということを探っていく時間です。



講師からの一言
ことばには身体の形があります。ことば(母音・子音)や呼吸といった、形なきものに、身体を使って形を与えていき、秘めやかなものを感覚し、ことばを尊び、ことばの味わい深さを深めていきます。気分はシュタイナー学校の授業!やってみたら、案外難しくない、ことばの瑞々しい世界を体験してみませんか。(稲尾教彦)

自分の内側に意識を向け、そこから溢れてくるものを身体を通して様々な角度から表現していきます。ワークの中では、自身の心の柔らかい部分に触れ、本来の自分自身に出会っていくことを大切にしています。自然と出てきたものを表に出していくワークなので、どなたでも安心してご参加ください。(keikoh)


稲尾教彦: 
言語造形を諏訪耕志氏に学ぶ。製菓、農的暮らしを大切にしながら、ことばを綴ること、物語ることに丁寧に取り 組む。北海道シュタイナー学園、言語造形講師。主な詩集「涙の歌」「ひかりのなかのこども」。三児の父。
Keikoh:
大学では心理学を専攻。シアターワークや表現アーツセラピー等の芸術療法を学び、現在は自分の内側から出てきた即興の舞いでの表現活動やご縁のある方にシータヒーリングも行なっている。


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『朗読会 草と雨』18:30-19:30(同日・同会場にて)
~静けさから光を紡ぐ、言語造形による語り~

冬の始まり。
朝の凛とした青。暮れ方の深紅。枯れゆく草草の褐色。
夜の奥に感じる、すべての美しい闇。
季節が閉じられてゆく中で、草木の中にかすかに
光が蓄えられるようにも見える冬。
耳を澄まし、静かな光を集めるように、声にしたいと思います。


詩と朗読:稲尾教彦



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11月19日(水)  
ママビト新聞展

2025年11月19日(水) 10:00ー20:00(展示時間)
〇所:空豆 (福岡県久留米市小頭町3-13さくらビル301)
〇入場無料 
朗読会もあります。(10時~/18時~)
   

長年、空豆さんに美呆のお菓子と共に置いてもらっていた「ママビト新聞」。
この日は、総力を結集して新聞が集まります!
ママビト新聞の原画やバックナンバーの展示・販売、
美呆のお菓子販売、朗読会。
読んで、聴いて、味わって、ほっこり楽しむ展覧会です。




「ママビト新聞展について」
 
僕はある時ふと思い立って、「詩がメインの家族新聞」を作りはじめました。できた新聞は、自身が営む「菓子美呆」の定期発送などに添えて送っていました。毎月発行していたら、いつの間にか6年半の月日が過ぎ、子どもは大きくなり、上の子は巣立ちが近くなりました。僕たち家族は、みんなそれぞれ何かをしていますが、家族みんなで何かを作ったと言えば、それが、このママビト新聞です。「お茶の間雑記」と思われるかもしれませんが、子どもの世界はいつも新鮮で、その詩に、心が洗われます。素朴だけれど、小さなよろこびがいっぱい詰まったら、それは宝物になります。「平和はまず家庭から」マザーテレサのことば。
家族が一緒にいる間に、家族のこころの軌跡をまとめた、ママビト新聞の展覧会をしたい。そう思ったのです。 下記、朗読会もあります。ぜひ、ごゆるりと、お越しください。
(詩人・菓子美呆店主  稲尾教彦)

            ――  ――  ――  ――

◎ 朝のママビト朗読会
〇時:10:00~(50分ほど)+朗読会後にスコーンと珈琲の軽食を。
〇参加費:2,000円(定員10名)

◎ 夜のママビト朗読会
〇時:18:00~19:30 +朗読会後に、小さなおやつとお茶を。
〇参加費:2,500円(定員10名)  


子どもたちが書いた詩を、食卓で朗読して聴いてもらう。
すると、子どもたちに、何か甦ってくるものがあるようです。
あの時の、こころの中での手触り。そうしたものを思い出すこと。
「声で聴く」というのは、一瞬で、そのこころの世界に行くことができると
僕は思います。耳を澄ますことで、その世界に。子どもと選んだ詩と、編集長である僕の詩を、一つひとつ、ゆっくり、丁寧に朗読します。(稲尾) 

■お問合せ・お申込み0942-38-7233  soramame0942387233@gmail.com(空豆)
※要予約。件名「11月19日参加希望」として、お名前/人数/連絡先、を明記の上、メールをお送りください。


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