歌と語りの共通項 2025年03月21日 「歌と語りの共通項」 ひょんなことから、歌の指導をしてもらえることになった。 指導は、長女の学年(8年生)の保護者向けである。 . . . O先生は、現役でオペラの舞台に立たれているプロの俳優である。きっかけは、保護者と8年間担任の教師から、クラスの生徒みんなへの、歌のプレゼントをするためなので、我々保護者はやる気満々である。1時間ほどの指導であったが、みるみるうちに、声が出…続きを読む
演劇塾はじめます 2024年11月19日 『演劇塾はじめます』 言語 造形講座のため、 ただいま 九州出張中でありますが、 大事なお知らせがあります。 いよいよ 北海道にて、 言語造形の新しい活動を始めます! それも演劇塾! 皆さん、演劇 やってみたくありませんか? 言語造形に触れてみたくありませんか? 九州講座に出張中ではありますが…… その九州で講座をやって…続きを読む
小学生に落語 2024年10月05日 学校の先生から 「今、落語をやっていて、教えてもらえませんか。」 と頼まれました。 さらに、 「それで、子どもたちが、見たことがない子ばかりなので、一度、落語を語ってもらえませんか」 と頼まれ、 「わかりました」と二つ返事で 4・5年生に、まず一つ、落語を語ってきました。 ・ ・ ほんわか、温かな教室の雰囲気。 「うわ~、小学校っていいな~、いずみの学校って、いいな~」 …続きを読む
レアンダー作品の練習 2024年05月13日 薫子さんとの、数回の練習を終えて、ようやく、前に進み始めた。 先日の練習では、僕はほとんど語らず、ずっと音を探す時間になった。 薫子さんには、大変な時間だったかもしれない。 レアンダー作品の語りに、ライアーの音を合わせるのだが、なかなか合わない。 合う曲を探してもらい、何曲も何曲も、薫子さんに弾いてもらうが、それも、どうも合わなかった。 シュタイナー幼稚園で歌われているという五度の…続きを読む
言語造形に関わる、高等学校の講師として 2023年05月22日 「言語造形に関わる、高等学校の講師として」 先日、北海道シュタイナー学園いずみの学校で、教師向けに、言語造形の講座があった。 講師は、スイスはドルナッハの言語造形学校で学ばれた、岩崎晴江先生。会って早々、「あなたがのりへいさん^^」と話しかけてくださった、気さくでチャーミングな方である。 聞くと、ここしばらく、ドルナッハでは言語造形学校が閉じられていたそうで、開校されてからは、10…続きを読む
家族で時そば 2020年03月20日 おととい 有珠の友人宅で 家族で落語、時そばを語りました。 妻は あたふたと枕を語り 長女は風鈴を鳴らし 長男は ものすごい早口で。 ぼくも 自分みたいな間抜け男を語り まずいそばをたくさん食べて 大笑いしました。 落語の後は ふるまい「よたかそば」。 噺に出てくるニハそばを食べてもらおうと そば粉二分 うどん粉八分で (落…続きを読む
遠くを観ることについて 2020年03月11日 【遠くを観ることについて】 語る芸術において、大事な要点の一つとして、 「遠くを観る」というものがあります。 これは、実際には、遠くを観ているのではなく、 「空(くう」を観る」というような状態です。 遠くを観る、空を観る、または、ぼんやりと観る、 焦点が定まっていないように観る、と ぼくは言ったりしています。 具体的にどういうことかというと、 地上的なものに…続きを読む
言語造形の授業から、いろんなことまで 2020年03月02日 先週と今週の二週間は、本来なら、 高校生に言語造形を教える授業の時間でした。 大人ではなく、高校生に教えるということで、 とても考える時間を持ちました。 授業準備という意味でも。 学びたくて来ている少人数の大人に教えるのと、 通りすがりの客のように、 たまたま授業で受けている大人数の高校生に教えるのとでは、 感覚がまったく違います。 分かりやすく伝えられるようにするには…続きを読む
天上の存在へこころを捧げる「星の銀貨」 2019年11月02日 昨日は、豊浦でレッスンでした。 双子の赤ちゃんのいる、温かいご夫妻と共に。 いつも、ほっとする時間をありがとう。 さて、ここでは、これからの季節にふさわしい、 グリムの「星の銀貨」に取り組んでいます。 叙事(昔話等)を語るとき、意識したいことは お話の外形をハッキリと表すことと、 イメージを持って語ることです。 叙事とは、読んで字のごとく、 事を述べ記し…続きを読む
小発表のこと 2019年09月25日 一昨日は、レッスン内で、小発表を行いました。 お二人だったのですが、お二人とも、もう長く 言語造形のレッスンを続けてくださっている方。 お一人は、吉本ばななさんの「海のふた」という小説の一部分を。 もう一方は、グリムの「白雪姫」を原話のまま。 短くされず、残酷だとされる場面もそのまま残してあるテキストです。 お一方は、高らかな感情を、ずっと晴れやかなこころの在り様で語りき…続きを読む
高校生と一緒に言語造形 2019年07月24日 ※授業風景は撮影できないので、写真はありません。 昨日まで、月曜日、火曜日と二日間、 シュタイナー学園いずみの学校の高校生に、言語造形の授業をしてきました。 大人にはいつもレッスンをしていますが、 こどもでは、我が子以外に言語造形を教えるのは初めてなので、 初日だけ、少しばかり緊張しましたが、始まればいつもの調子で、平常心、 「ソレッ!」とか「ホイッ!」とか「ハー!」とかいい…続きを読む
学校で教えることになりました 2019年07月19日 (写真はいずみの学校) 前回、「毎週火曜日にレッスンをしています」 と書いたのですが、ごめんなさい、 言った先から、来週火曜、水曜と、 シュタイナー学園いずみの学校の高等部の授業で、 言語造形を教えることになり、その週はお休みになります。 「レッスンに行きたいです!」 と、ご連絡くださった方がいらっしゃったので、 早めに告知しておかねばと思った次第です。 ま…続きを読む
言語造形は格闘技 2019年07月18日 「外を歩いていたら、のりへいさんの練習している声がきこえてきました。 それをきいて、そうだった、言語造形は、格闘技だった! と思い出したんです」 久しぶりにレッスンに参加された近所に住んでいる友人が、 そんなことを言っていた。 そうかもしれない。 言語造形は格闘技。 ことばを話すことを、からだで行う。 からだをもって、取り組んでゆく。 いつも、いつも、心…続きを読む
活き活きとした静けさと共に 2019年07月08日 テキスト、物語や詩の作品は、 そもそもは声でありました。 その声を、文字にし、文字だけで残っているものが、作品です。 テキストとして手にもって、稽古するものです。 そのテキストの文字の中には、本来、声であったためにあった、 息遣い、響き、情感、が失われています。 言語造形を通して取り組んでいくということは、 作品の声にあったであろう、 息遣い、響き、情感を取り戻す作業…続きを読む
母音を動く 2019年06月24日 稽古での話。 母音を動くこと。 文末から、文頭へ、 または、息を吐ききったあとに、息をもらうその「間」のあいだに、 母音を動いてゆく、その呼吸と共に。 母音を動くこと。 すると、語りは、なんとなく、歌のようになってくる。 身体全体が、大きな、広やかな身振りとなって、波打つ。 すると、呼吸は、円を描くような、 波紋を描くような、 そのような「描くもの」に変わってくる…続きを読む