一年の終わりに 2021年12月31日 夜、酒が美味しかった。 滅多に呑まないのだが、大晦日ぐらいはと、妻が注いでくれた。 お疲れさまでした、といって。 夜、酒が美味しかった。 青い瓶の、新潟の地酒だ。 一年の充実を思った。 こころの中に、熟するものを感じた。 それは、少しずつ、教育的なことへと移行してゆくことだとも思う。 人はみな、みずからの内に、教育者をもつ。 表現することから、より、 分かち合…続きを読む
朝の静かな時間 2021年09月19日 朝の、まだ夜の明けきらない静かな時間、この時間が私は好きです。希望も不安も、いっしょくたくに引っさげながら、ただ、受け止め、生きていくしかない、この時間が。 いや、その受け止め生きていく昼間の生活がはじまる前の、あらゆる、自分の心が浮かび上がる、この時間が好きなのです。 未熟であり、分からなさの中にある、この自分の想いが、スーッと静かに浮かび上がってくる。 未熟であり、分からなさの中に…続きを読む
秋の空の下で 2021年08月31日 ふと思ったのだ、明るい光の中で幼い我が子とボールを投げて遊ぶとき、 草原の青々とした色と、 秋晴れの空の青さがまぶしてく、いいようのない 歓びとと寂しさとが入り混じっていたことを。 それを名づけようがなくて、 いつまでもいつまでも、確かめるように、ボールを投げ続けていたことを。 きっと、同じものを感じてはいない幼子の歓声と笑顔。 幼いながら、上手に、一生懸命にボールを 取ろうとし…続きを読む
夏、黙すること 2021年08月29日 夏の暑さの中で、言葉を失ってゆく。 言葉が消えるように溶けてゆくのだ。 同じように、暑さの中で、何かを失いながら熟してゆく感覚もある。 失われる言葉の中で、それらを語るのははばかられるような気がする。 気のせいのような、私一人だけが感じるような、そんな気がすることだから。 だから、そうした「感じ」をそれとなく伝える言葉にハッとする。 「この音楽は夏のような感じがする」 そういうとき…続きを読む